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【保存版】デジタル遺品の整理ガイド|スマホ・ネット口座・サブスクを放置しないための手順

スマートフォンの中のデータ、ネット銀行・ネット証券の口座、毎月引き落とされるサブスク契約。形が見えない「デジタル遺品」は、通帳や家具と違って存在に気づきにくく、放置すると引き落としが続いたり相続財産から漏れたりします。この記事では、遺族の方が最初にやるべきこと・やってはいけないことを時系列で整理し、進捗が見えるチェックリストにまとめました。

更新日:2026年7月16日執筆:はかり
30秒でわかるこの記事のポイント

デジタル遺品とは — 何が含まれるか

デジタル遺品とは、亡くなった方が残したデジタル形式の資産・データ・契約の総称です。通帳や不動産と違って手に取れないため、遺族が存在に気づかないまま時間が過ぎてしまうのが最大の特徴です。おおまかに次のようなものが含まれます。

分類具体例放置した場合の主なリスク
端末内のデータスマホ・パソコン・タブレットの中の写真、連絡先、メモ、メールロック解除できず思い出も手がかりも失う
金融資産ネット銀行の口座、ネット証券の株式・投資信託、暗号資産(仮想通貨)相続財産から漏れる・遺産分割のやり直し
継続契約動画・音楽・アプリなどのサブスク、有料会員サービス、レンタルサーバー引き落としが続く
アカウントSNS、メール、ショッピングサイト、写真クラウド乗っ取り・なりすましの標的になる
電子的な価値各種ポイント、電子マネー、マイレージ失効する(相続の可否はサービスごとに異なる)

ポイントや電子マネーは、規約上「本人一代限り」で相続できないものと、所定の手続きで承継できるものがあります。暗号資産は一般的には相続財産に含まれると考えられていますが、取引所の口座やウォレットの情報が分からないとアクセス自体が困難です。いずれも「あるかどうかを確かめる」ことが第一歩になります。

放置するとどうなるか

デジタル遺品を放置した場合に起こりがちなことを、一般論として整理します。

サブスクの引き落としが続く

サブスク契約は解約しない限り自動で更新され続けます。契約者が亡くなっても、クレジットカードや口座が生きている間は引き落としが続き、遺族が気づいたときには何ヶ月分も支払っていた、ということが起こりえます。カードの利用停止や口座の凍結で引き落としが止まっても、契約自体が消えるわけではなく、未払い扱いの請求が残る場合もあるため、契約ごとの解約手続きが必要です。

ネット口座・ネット証券が相続財産から漏れる

紙の通帳や郵送物が届かない設定のネット銀行・ネット証券は、遺族がその存在に気づきにくい典型例です。相続財産の把握から漏れると、遺産分割協議のやり直しや相続税の申告漏れにつながるおそれがあると一般的に言われています。判断が必要な場面では、弁護士・司法書士・税理士などの専門家に相談してください。

スマホのロックが解けず、手がかりごと失う

スマホには、口座やサブスクの通知メール、アプリ、写真といった手がかりが集約されています。ロックが解除できないまま端末を初期化・処分してしまうと、これらの手がかりを一括で失います。機種によっては、パスコードの入力を一定回数以上間違えるとデータが消去される設定もあるため、むやみに試すのも危険です。

整理の手順(時系列)

デジタル遺品の整理は、「消さない・止めない」から始めて、お金に関わるものから順に片づけていくのが基本です。

手順1:スマホ本体を消去しない・慌てて解約しない

最初にやるべきは「何もしないで保全する」ことです。スマホ・パソコンは充電を切らさず、初期化・売却・処分をせずに保管します。パスコードが不明な場合は、エンディングノート・手帳・書類の間などにメモが残っていないか探しましょう。解除できないときも端末は捨てず、必要ならデジタル遺品に対応するデータ復旧の専門業者への相談を検討します(解除できるかどうかは機種や状態によります)。

手順2:携帯キャリアの回線は「2段階認証の受信手段」として温存する

見落としやすいのがここです。ネット銀行・証券・各種サービスのログインや手続きには、故人の電話番号あてのSMSによる2段階認証(本人確認コード)が求められることがあります。月額料金を惜しんで先に回線を解約してしまうと、以降の手続きが一気に難しくなることがあります。一般的には、金融機関や主要サービスの手続きに目処が付くまで回線は維持しておくのが安全です。回線の承継や解約の方法は各携帯キャリアの窓口で確認できます。

手順3:ネット銀行・ネット証券は各社の相続手続きへ

口座の存在が確認できたら、遺族が勝手にログインして操作するのではなく、各金融機関の相続専用窓口に「口座名義人が亡くなった」ことを連絡します。連絡後は口座が凍結され、以降は各社所定の相続手続き(戸籍関係書類や相続人全員の同意書の提出など)に従って残高や有価証券が相続人に引き継がれます。必要書類はサービスごとに異なります。口座があるかどうか自体が不明な場合の探し方は、後述のFAQを参照してください。

手順4:サブスクはクレカ・口座の明細から洗い出して解約する

サブスク契約を漏れなく見つける現実的な方法は、記憶やアプリ一覧ではなくお金の流れから逆引きすることです。クレジットカードの利用明細と銀行口座の取引明細を少なくとも3ヶ月分(年払いの契約を拾うなら12ヶ月分)さかのぼり、定期的な引き落としをリストアップします。見つけた契約は、各サービスの窓口に契約者死亡による解約を申し出ます。手続き方法や必要書類はサービスごとに異なるため、ヘルプページの案内に従ってください。

手順5:SNS・メールは各サービスの追悼・削除申請へ

SNSやメールのアカウントは、放置すると乗っ取りやなりすましの標的になりえます。多くのサービスには、遺族からの申請でアカウントを削除する手続きや、一部のSNSにはアカウントを「追悼アカウント」として残す仕組みがあります。死亡の事実を確認できる書類の提出を求められるのが一般的です。写真クラウドの中の画像など残したいデータがある場合は、削除申請の前にダウンロードや共有の可否を確認しましょう。

なお、デジタル遺品と並行して進めることになる物理的な遺品(家具・家電・生活用品など)の整理を業者に依頼した場合の費用は、遺品整理費用シミュレーターで間取りを選ぶだけで試算できます。

進捗が見えるチェックリスト

ここまでの手順を、確認しながら進められるチェックリストにしました。チェックを入れると進捗が表示されます(このページを閉じるとチェックは消えます。印刷して使う場合は紙のままご利用ください)。

デジタル遺品整理チェックリスト

進捗:0 / 10
チェックを入れると進捗が更新されます。

※ チェック内容はこの端末の画面上だけで完結し、どこにも送信・保存されません。相続に関わる判断(遺産分割・相続放棄・税務など)は、弁護士・司法書士・税理士などの専門家にご相談ください。

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生前対策 — 自分のための備え

ここまで読んで「自分が残す側になったら家族が困りそうだ」と感じた方向けに、一般的に勧められている備えをまとめます。

よくある質問

故人のスマホのロックが解除できない場合は?

思い当たるパスコード(誕生日・記念日など)を落ち着いて試しますが、機種によっては入力ミスが一定回数を超えるとデータが初期化される設定があるため、むやみに連打しないでください。エンディングノートや手帳、書類の間にメモが残っていないかも確認を。解除できない場合はデジタル遺品対応のデータ復旧・解析の専門業者に相談する方法もありますが、機種や状態によっては解除できないこともあります。いずれにしても端末は初期化・処分せずに保管しておきましょう。

サブスクの「契約者死亡による解約」はどう進めますか?

各サービスの問い合わせ窓口・ヘルプページから契約者が亡くなった旨を申し出て、案内に従って死亡の事実がわかる書類(サービスごとに異なります)を提出するのが一般的です。前提として契約の存在に気づく必要があるため、クレジットカード・銀行口座の明細を数ヶ月分さかのぼって定期的な引き落としを洗い出すことから始めてください。カード停止だけでは契約自体は消えない点に注意が必要です。

ネット証券の口座はどう探せばよいですか?

①メールボックスで証券会社からのメールを検索、②郵送物(年間取引報告書など)を確認、③銀行明細から証券会社への入出金を探す、の順で手がかりを集めます。それでも不明な場合は、証券保管振替機構(ほふり)へ「登録済加入者情報の開示請求」を行い、故人が口座を開設していた証券会社等を確認する方法が一般的に知られています(各機関所定の手数料がかかります)。見つかった口座は各社の相続手続き窓口へ連絡します。

追悼アカウントとは何ですか?

亡くなった方のSNSアカウントを削除せず「追悼」の状態で残す仕組みで、一部のSNSが提供しています。追悼状態では新規ログインが制限され、投稿は友人・家族が偲べる形で残ります。遺族などが死亡を証明する書類を添えて申請するのが一般的で、追悼化ではなく完全削除を選ぶこともできます。対応の有無・手続きはサービスごとに異なるため、各サービスのヘルプで確認してください。

故人のアカウントに勝手にログインしても大丈夫ですか?

遺品整理の一環として端末やアカウントを確認すること自体が直ちに問題になるケースは多くないと一般的には言われていますが、利用規約で本人以外のログインを禁じているサービスは珍しくありません。特にネット銀行・証券などお金に関わるものは勝手に操作せず、各社の相続手続きに従うのが原則です。相続人が複数いる場合は独断で操作せず、必要に応じて弁護士・司法書士に相談してください。

このページの情報について

最終確認日
2026年7月18日
結果の位置づけ
一般的な情報の整理であり、個別の状況に対する助言ではありません。
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