見積もり方式4種の違い
どの方式にも向き・不向きがあり、常に正解の方式があるわけではありません。荷物量と搬入経路が正確に伝わるかどうかが判断の軸になります。
訪問見積もり
担当者が実際に部屋を見て荷物量・搬出経路を確認します。条件の取り違えが起きにくく、当日の追加が発生しにくいのが特徴です。日程調整と立ち会いの時間が必要になります。
向く条件:荷物が多い/大型・特殊な家具がある/搬入経路が複雑/正確な金額で比較したい
オンライン(ビデオ)見積もり
スマートフォンのカメラで部屋を映しながら見積もりを受けます。訪問なしで実物を見てもらえる中間的な方式です。映していない場所の荷物は反映されないため、収納の中まで見せる必要があります。
向く条件:立ち会いの時間が取りにくい/荷物は中程度/対面を避けたい
電話・フォーム見積もり
荷物リストと条件を自分で申告して概算を出してもらう方式です。手軽ですが、申告内容が実際と違うと当日に金額が変わることがあります。国民生活センターも、申告が不十分だと当日に荷物が積みきれない等のトラブルが起こりうると注意を促しています。
向く条件:単身で荷物が少ない/条件が単純/日程に余裕がある
一括見積もりサービス
入力した条件が複数の引越し会社へ同時に共有され、各社から連絡が来ます。相見積もりを取りやすい反面、連絡が集中することがあります。申し込む前に、連絡手段を選べるか、依頼社数を絞れるか、入力した情報がどの会社へ共有されるかを、サービスの説明ページで必ず確認してください。これは広告の有無にかかわらず、仕組み上そうなるためです。
向く条件:複数社を比べたい/連絡を受けられる時間帯がある/条件を一度で伝えたい
見積書で確認する項目
国民生活センターは、見積書は契約内容を示す大切なものであり、気になる点は事業者に説明を求めるよう案内しています。次の項目が書かれているかを確認してください。
- 作業範囲:梱包・開梱をどこまで行うか、大型家具の分解・設置、家電の設置
- 料金の内訳:基本運賃・実費・オプションの区別
- 追加料金の条件:どんな場合にいくら増えるか
- キャンセル・延期の料金:標準引越運送約款では申し出の時期に応じた手数料の上限が定められています(前々日・前日・当日で率が異なる)。実際の適用は各社の約款によります
- 支払いの時期と方法:前払いか完了後か、現金かカードか。標準引越運送約款では、見積もりの際に内金や手付金を請求しないこととされています
- 見積もりの有効期限:いつまでその金額か
- 補償の範囲:破損・紛失があった場合の取り扱いと申し出の期限
追加料金になりやすい条件
- 申告より荷物が多い(押し入れ・物置・ベランダの荷物を数え忘れる例が典型)
- エレベーターが使えない・階段作業になる
- トラックを建物の近くに停められず、長い距離を運ぶ必要がある
- 窓やベランダからの吊り上げ・吊り下ろしが必要
- エアコンの取り外し・取り付け、洗濯機の設置などのオプションを当日に依頼
- 不用品の処分を当日に依頼(先に処分方法を診断しておくと荷物も減らせます)
よくある質問
引越しの見積もりはどの方式で頼むのがよいですか?
荷物量と搬入経路が正確に伝わるかで選びます。条件が複雑なら訪問、単純なら電話・フォームでも足ります。どれか一つが常に正解ということはありません。
一括見積もりを使うと何が起きますか?
条件が複数社へ同時に共有され、各社から連絡が来ます。連絡手段を選べるか、依頼社数を絞れるか、情報の共有先はどこかを、申し込み前に確認してください。
見積書ではどこを確認すればよいですか?
作業範囲・内訳・追加条件・キャンセル料・支払時期・有効期限・補償です。標準引越運送約款では見積もり時の内金・手付金の請求はしないこととされています。
キャンセルや延期をすると料金はかかりますか?
標準引越運送約款で申し出の時期に応じた手数料の上限が定められています。実際の適用は各社の約款によるため契約前に確認してください。
当日に追加料金が発生するのはどんなときですか?
荷物量の申告漏れ、エレベーター不可、駐車位置が遠い、吊り作業、当日のオプション依頼などです。事前に伝えれば見積もりに含められます。